「何か、幼馴染みというよりは恋人の相手をお願いされた感じね」
代表して、ロミさんの携帯電話を受け取ったサンゴちゃんがスキップで階段を上る紅虎の後ろ姿を見ながら言った。
「私もそう思った。何者なのロミって・・・パグに似てる?花、会った事あるんでしょ?」
「全然、パグのロミとは違うよ。顔ちっちゃくて、超かわいい」
「え?私よりも?」
納得がいかないのか奈々がふくれっ面をした。
翌日、あたしたちはロミさんと雷門の前で待ち合わせをした。
昨日、あの後、サンゴちゃんがロミさんと連絡を取って、待ち合わせ場所を決めてくれたみたいだ。
あたしたちが集合場所に着くと、ロミさんはすでに雷門の下でデジカメ片手に記念撮影をしていた。
日本人形のようにまっすぐ揃った髪を今日はポニーテールにし、目元にはサングラス、唇に赤いグロスを塗っている。
赤からピンクのグラデーションになっているストールを首に巻き、ベルトインした白い長袖シャツが眩しい。
7分丈の細身のチノパンとコ○バースのスニーカーを合わせたカジュアルな格好なのに、雑誌から出て来たモデルさんのようだった。
「ロミさ~ん」
夢中で写真を撮ってるロミさんがあたしたちに気付いていないみたいだったので、顔見知りのあたしが声を掛けた。
ロミさんはこちらを振り向き、あたしたちを確認すると、Wowと小さく呟いて、こちらに駆け寄ってきた。

