「今日は何の花?」
食卓の花瓶を見て訊ねた。
小さい星のような乳青色のかわいらしい花が生けてあった。
「ブルースターですって。7月になって一気に暑くなったから、涼しげでしょ?」
「え?これがブルースターっていう花なんだ。かわいいね」
「実家で飼いだしたミニチュアダックスの名前だろ?「葵」と「花」にかけてるなんて恥ずかしいよな」
隣にいたお兄ちゃんが呟いた。
その表情を見る限り、先日、お母さんに電話をした事を知っているようだった。
やっぱり、お母さんのおしゃべり。
シャワーを浴びていた奈々が入って、今日は4人で晩ご飯を食べた。
紅虎はロミさんと出かけたままだし、草さんは教授に呼び出されて大学に行ったままだ。
「今日もサンゴちゃんのご飯最高!」
さくさくの衣とサンゴちゃん特製のタルタルソースが食欲を刺激し、そろそろ水着の季節なのに、ご飯をおかわりして食べてしまった。
「そういえば、虎ちゃんには言ってあるんだけど・・・」
ご飯を食べながらさりげなく奈々が話始めた。
「私、鳩羽さんと同棲する事にしたから」

