何かややこしい話だけど、要約すると、紅虎はロミさんが好き→彼女はお兄さんと付き合った→いつも3人一緒にいたのに、自分だけ除け者にされた気がして怒っている→お兄さんのせいだと僻む
「何かすごく、子供みたいだけど・・・」
率直な意見を言うと、俺もそう思うとお兄ちゃんも賛同した。
「当時は10代で見える世界も狭かったし、仕方ないことだと思うよ。花も田舎にいる時とここで生活を始めて4ヵ月経った今とじゃ、だいぶ考え方が変わってきただろ?」
「それはそうだけど・・・」
もしかして、お母さんに電話した事知ってる?
お兄ちゃんの表情を伺うとにっこり微笑み返された。
「ロミさんとお兄さん婚約したんだって。12月には結婚式を挙げるってロミさんから虎に手紙が来たんだ」
ロミさんは月に一回、紅虎に手紙を書いていたらしい。
自分や紅虎の家族の近況を報告する意味も込めて。
紅虎がテラスで新聞を読みながら郵便配達員を待つ意味もロミさんに繋がってた。
「それで落ち着いてた心をかき乱されちゃったみたいで、機嫌悪かったりしてた。虎としては素直におめでとうって言えないみたいだ。まだロミさんに未練が残ってるのもあるし、お兄さんと話すきっかけをつまらない意地が邪魔して逃してる」
それが俺が知ってる虎とロミさんの話の全てだと言ってお兄ちゃんはコーヒーを飲んだ。
お兄さんと結婚が決まった相手をずっと想ってるなんてバカみたい。
いい加減諦めたらいいのに。

