Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~



 頼りがいがあって、可愛くて、紅虎のことを守ってくれる優しいお姉さん。


 紅虎はこの頃からロミさんの事を好きだったみたいだ。


 「異性として意識はしているものの、肝心の相手が自分を弟してしか見てくれない。思春期に入ってからは相当悩んだみたいだ」


 「ロミさんは紅虎の気持ちに気付いてたのかな?」


 「どうだろう?詳しくは知らないけれど、弟として見ていたのなら、その可能性は低いかもね。それに、ロミさんにも他に好きな人がいたから」


 「え!?そうなの?」


 確かに好きな人がいないっていうのも変だけど・・・


 「で、話は変わるんだけど、虎のお兄さんが高校を卒業して、日本の大学に進学したんだ」


 紅虎も両親と一緒にお兄さんに会いに、何度か来日する事があったらしい。

 
 その時、テレビ局で働く叔父さんに連れられて、見学したバラエティ番組の制作現場が興味深く、テレビの番組を作る仕事がしたいと思ったことが後に日本の大学に入学するきっかけになったらしいけれど、これはまた別のお話だ。


 「それで卒業したら。お父さんの会社を継ぐべく、オーストラリアに戻って来たんだけれど、数年後、日本の大学に進学の決まった虎は事実を知る事になる。お兄さんから恋人として紹介されたのがロミさんだったんだ」


 「えぇ!?じゃあ、好きな人がお兄さんの恋人に?」


 「そう、どこへ行くにも何をするのも3人一緒だったから、虎は裏切られたって思ったらしく、そのまま逃げるように日本に来てしまったらしい。ロミさんの事は今も好きだから連絡を取ってはいるけど、嫉妬や怒りの矛先がお兄さんの方に向いてしまって、家族とは頻繁に連絡を取っているものの、お兄さんとは虎が日本に来てからはろくに話していないみたいだ。オーストラリアにも全然帰ってないしね」