「サファイアちゃん、ちょっと訊きたいんだけど、この男知らない?」
紅虎がお兄ちゃんの写メをサファイアちゃんに見せた。
確かにここに知り合いがいるとしたらサファイアちゃんが一番あり得る人物だろう。
そうじゃないとお兄ちゃんの知られざる一面を見ることになる。
サファイアちゃんは、お兄ちゃんの写メを見ると一瞬、眉をしかめた。
視線を下に向けると、
「・・・知りません」
と答えた。
紅虎はじっとサファイアちゃんを眺めたまま、
「サファイアちゃん、嘘吐けないタイプだろ?・・・葵の事知ってるな?」
声のトーンを低くして、サファイアちゃんの顔を覗き込んだ。
「・・・あなた、彼の友達?彼に頼まれてここまで来たの?」
ビンゴ!!
紅虎の予想は的中していたみたいだ。
サファイアちゃんは睨むように紅虎を見つめ返した。
「What? 別に俺は頼まれて来た訳じゃ・・・」
「すみませんが、そういう用でしたら帰って下さい。彼とはもう関係ありませんので・・・」

