「亮太くんは?」
「知り合いに会ったみたいで、暫らく2人で話をさせてくれって」
そう言って奥の席を指す。
気付いたら亮太くんは草さんと話し込んでいた。
頭の中にクエスチョンマークがたくさん浮かぶものの、話込んでいる2人の後姿を眺めて、邪魔しない方が良さそうだとなと思い、仕方なく、バーカウンターの空いている席に座る。
紅虎もバーカウンターの隅でオーナーとずっと喋ってるし・・・何?この孤独感。
「何で君、パジャマで来てるの?」
亮太くんの友達に訊かれたけど、
「勝負服ですけど、何か?」
とやけくそで答えると、眉を顰められて、それ以上絡まれることはなかった。
ジュースをちびちび飲みながら携帯のゲームで時間を潰していた。
奈々とは一言二言話したきり、新しいお客さんが来て、そっちにかかりきりになってしまった。
「花ちゃん」
後ろから声を掛けられ振り向くと、草さんが立っていた。
「退屈させちゃったよね?ごめんね」
「亮太くんと話は終わったの?」

