真面目な声で紅虎ははっきりと言った。
「確かに草さんはいいって言ってるけど、やっぱり悔しいよ。あの絵は草さんが描いた絵なのに・・・」
「お前、笹森亮太が好きなんだろう?」
「そうだけど、今回のことでかなり幻滅したよ!」
亮太くんの意思じゃなかったとしても平然と「僕が描いた絵」とか言っちゃうのがショックだった。
「花、お前の気持ちも解らないでもない。けれど、前回やり過ぎたって反省してるのもある。少し、1人にしてくれ」
そう言われ、背中を押されて、部屋を追い出された。
前回、奈々の会社に乗り込んだこと反省してるって?
嘘でしょ?あんなにノリノリだったくせに・・・
お店の定休日。
今日は久しぶりにサンゴちゃんと公園内のプールに泳ぎに行った。
泳ぎは全然上手くなっていないけれど、プールに来ると日頃の運動不足が解消される気がしていい。
たっぷり2時間の泳ぎを終えて、これから桃井くんの家に行くというサンゴちゃんと別れた。
時間を確認するとそろそろ12時、今日のお昼ご飯何にしようかなと考えながら公園内を歩いていると、向こうから草さんがやって来た。
「草さん」
手を振り、呼びかけると少し驚いた様子で、白砂さんとやっと笑顔を見せてくれた。

