「あの絵ってさ・・・」
画面を食い入るように見つめてたお兄ちゃんが何か発見したかのように立ち上がった。
丁度、エンドロールが流れている時だった。
出窓に置いてある写真立てを持ち、腰を下ろす。
「やっぱり。あの主人公の男の子が描いている絵って草さんの絵に似てない?」
「絵?」
サンゴちゃんもあたしもお兄ちゃんをきょとんとした表情で見つめた。
お兄ちゃんはもう1度確かめたいと、録画した番組を再生させる。
「本当だ。似てるっていうかこれ、草くんの絵そのものね」
「でしょ?草さんって基本、どんな作品でも植物とか生物を描くんだよね。このハガキの絵とタッチが似てるし」
エンドロールに流れる文字を見ても、「間草」の文字は発見出来なかった。
一体どういうことなんだろう?
「もしかして、虎かな?」
「あ~、そういえば虎ちゃんの就職先、番組の企画会社だったわね。それで、草くんを紹介したのかもね」
「え?どういう事?」
「花、知らなかった?」

