「そこで、紅虎は草さんの作品を見たんですね?」
「そうです。その後、留年した上に勝手に休学届け出したものだから親から勘当同然で、路頭に迷っていた所を虎に助けてもらったんです。シェアハウス始めたけど来る?って」
サンゴちゃんの時といい、草さんの時といい、紅虎ってぶっきらぼうでジコチューそうに見えて面倒見がいいよね。
そういう所が好・・・
「うわ!」
「どうしたんですか?」
「な・・・何でもないです」
びっくりした。
自分の心に浮かんだ言葉が信じられなくて、首を振った。
紅虎が呆れた顔で「What a hell are you doing?」と眉をしかめる。
「ところで、紅虎もその時、一人旅だったの?」
話題を変えようと紅虎に話をふった。
「あの時は虎のお兄さんと、モデルみたいに綺麗な・・・」
「Stop it!」
草さんが話している途中で紅虎が割って入ってきた。
モデルみたいに綺麗な・・・の後は、たぶん女の人・・・だよね?
前にお兄ちゃんが言ってた思い出の君?

