屋久島に行ってたって、サンゴちゃんが言ってたから、そこからインスピレーションを受けての制作なのかな?
その絵の周りには絵の具や筆が散乱していた。
「キャンプしてるみたいな気分になる部屋だね」
テントの中を開けるとそこには作品置き場兼画材置き場になっているみたいで、額縁に入った絵やキャンバス、それに絵の具や旅用のバッグパックなどが置いてあった。
「本当は部屋の中に池を作りたくて、その中で金魚を飼いたいと思ってたんですけど、それは虎に却下されました」
「でしょうね」
サンゴちゃんが即答する。
「草さんってス○フキンみたいですね。旅が好きで、テント張ってるし、もしかしてハーモニカとか吹きます?」
「何で知っているんですか?」
「やっぱり~」
草さんがテントの中からハーモニカを取り出し、キラキラ星を吹いてくれた。
残念なのが、雰囲気はあるのに演奏は下手だった。
「これって全部、草さんの作品だったんだね」
「ね、知らなかったわ。私、芸術って疎いから有名な人の絵なのかと思ってた」
「あたしも」

