ロミにご飯をあげていたらしい。
手に空のペット用缶詰を持っていた。
「ただいま、サンゴちゃん。草さん、かなりイメチェンしたね。サンゴちゃん、お昼の番組出れるんじゃない?奥様改造計画的な」
フフフと含み笑いをしながらサンゴちゃんは、空き缶をきれいに洗い、水切りをしている。
濡れた手を拭くと、草さんの両肩に手を置き、
「そう?私の目に狂いはなかったでしょ?爽やかなメガネ男子に早代わり」
とあたしに同意を求めた。
うんうんと大きく頷くと草さんは照れたように、
「コーヒーが落ちたみたいです。白砂さんも飲みますか?」
とコーヒーサーバーを指差して、話を切り替えた。
「この子はお子ちゃまだからミルク入りじゃないと飲めないの。後は主婦の私がやるから草くんはソファに座ってて。花もカバン置いてらっしゃい」
はぁいと返事をして、部屋に向かった。
「今日ね、初めて草くんの部屋に入ったんだけどね。昨日、絵の具まみれって言ってたじゃない?掃除手伝ってあげようと思って」
L字ソファに3人、並ぶように座り、コーヒーを飲んでいる。
どうやら、サンゴちゃんは今日は草さんに付きっきりで、部屋の掃除から本人の改造まで面倒を見ていたようだ。
「部屋に入ったらびっくりしたわ~。森みたいになってるの」

