イジワル王子の溺愛




「は?」


「…っとにかく行ってくれ」


これ以上恥ずかしいこと言わせんな



「わかりました。では出発しますのでシートベルトを」


車内、頬杖をつき動く風景を眺めながら



俺はただ頭の中を埋め尽くした言葉を必死に並べようとしていた



恋には程遠い


青春と呼ぶには脆い


力を入れれば崩れてしまいそうなほど、淡い気持ちを胸に秘めて