イジワル王子の溺愛




「……翼お坊ちゃん」


学校の前には見慣れた車が停められ、降りてきた加藤が扉を開けた


うん、さすが仕事熱心な加藤


今日も完璧だ



「……ありがとう」


「いえ。お坊ちゃんのためですから」



対応も一流の運転手だな


「今日はどちらまで?」



「いつもの料亭まで頼む」


「…お食事ですか?」


「いや、食事はしない」