早く話し聞きたい。

でも聞きたくない。

でもやっぱり。

体育館に行った。

直はもういた。

「凛は俺の事好き?」

私は小さく、でも確かに首を縦に振る。

「俺も凛のこと好きだよ。
でも分かれてくんない?
友達関係的に無理なんだよ。
ほんとごめん。」

「分かった。」

私は笑って答えた。

そして後ろを向く。

なんか泣けてきたから。

そしてもう前がむけなくなっちゃった。

情けないな。

その間に直はどこかに行ってしまったよ。

もちろん私を置いて1人でね。

色んな音が聞こえる。

そんな中でも耳障りな音。

くすくす笑う声。

顔を覆う手を外して横を向く。

誰かと目が合った。

誰だっけ。

あぁ。直の友達だ。

睨もうとしたけどもう目はない。

睨もうとしたけど涙は止まない。

本当に情けない。

そして惨めだ。