「両思いなのに伝えないとか、よく俺の前で言えるよな?」 「は?」 「いつか両思いにならねぇかなぁって思ってる俺の前で無理とか言ってんじゃねぇよ」 こんなに切れたのは何年ぶりだろうか しかも、兄貴になんて 「悪い」 「本当に悪いと思ってんなら退院したら言えよ」 「何をだ?」 「本当の自分の気持ち」 俺は兄貴の胸を拳でトンッと殴り部屋を出た。 どうか二人が幸せになりますように。 そう願いながら