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今日最後

「ん?」

あたしの手を握ったまま愛しい笑顔で振り向く

「あたしね、來と付き合えて幸せだった」

來は目を大きく開き、あたしと握ってるその手を強める

「色んな想いを知る事ができた。」


「な、に言ってんだ?」


「別れよ」

その瞬間、來が持っている傘が地面に落ちた

ゆっくりと、まるで漫画の中にいるみたいに