みんながあたし達に注目していることも知らずに


「あゆ」


「な、に、?」


「好きだ、愛してる」


「っ…あたしも…愛してる」


「ちょっと、ちょっとー?どーゆーことー?」


あたし達に気がついたのか、由愛がドレスの裾を持ちながら走ってきた。


「俺達来年結婚するから」


「え!?よかったじゃんあゆ!」


「あ、ありがと///」


「てゆーか、お二人さん、ここあたしが主役なんですけどー?」


「ご、ごめん…」


いつの間にか周りからは拍手が聞こえてきて、由愛達より目立ってしまっていた私達


由愛は「ま!結婚決まってくれたから許す!あんたらも幸せになりなよぉ?」なんて笑いながら祝福してくれた。


「当たり前じゃん、あゆを幸せにするのは俺だけだよ」


「來君は相変わらずサラッと恥ずかしいこと言えるね〜」


ニヤニヤとしながらあたし達を見る由愛


恥ずかしい…


「じゃぁ!今日は四人が主役ってことで!皆さん!グラスを持ち上げてー!」



「せーの!」


「「「「カンパーイ‼︎‼︎‼︎」」」」


由愛の結婚は由愛が最後を仕切って終わった。


こんな素敵な友達

こんな素敵な彼氏がそばにいて


あたしは


本当に幸せ者だ


みんな、本当にありがとう


あたしは最後までたくさん笑った


ありがとうの気持ちをこめながら