「…誰かと思ったらルオンじゃない!」


「久しぶりだな。」



そこにいる白狐はミファ。
彼女は俺の幼なじみで
頼れるいいやつだ



「久しぶりってあんた、一体どうして
ナラガに逆らったりしたのよ!」

「ああ…ちょっと先に
こいつを診てくれないか?」



ミファは俺の背に乗ってる和音を
見て、目をまるくした



「人間?」


「そうだ。
俺の大事なニンゲン様だ」


「驚いたわ、あたし
本物の人間見たのはじめて」


「街にいる吸血鬼より
だんぜん可愛いだろ」


「たしかに…
って、奥に運んでくれる?」


ミファと共に俺は奥へと足を進めた


あの切りこみは地下へと続いていて
ミファのすみかになっている