Fate.LOVER        ~運命の恋人~

「ルオン!!
ナラガは相当怒ってるぞ
戻るなら今だぞ」


後ろからカルの声がした




「ルオン、カルが…」


「ああ、分かってる。」



ルオンは無言で走り続けた



時間と比例して
カルとの距離は縮まっていく




森を抜けたと思ったその時だった



「――――っ!」



急にルオンがとまって
私をおろした



「ここまでか…」



私たちの目の前には崖。

そんなに高くないけど
落ちたら大けがしそう…




「へっ、ルオンはつくづく不幸だね」



カルはそう言って私たちに詰め寄った