次の日―――


「ほんとなんだって!!」

「えー、それ絶対犬だよ」


「でも…」


私は美術室の帰り
廊下を歩きながら花波に
昨日の事を話していた


休み時間になり、
賑わう1階の廊下


先輩らしき
男子グループとすれ違う



「…あ!狼の人!?」

「ちょ、和音!!」

そのグループの中に昨日の
狼をつれてた男の人がいたのだ


「なんだ?1年じゃん。」

先頭にいた人が絡んでくる

狼の人は黙って私を見ているだけ


「和音、早く行こ」

私は花波に引っ張られて
その場を去った