「やッ・・・」

「なーんてね!」
「!!!!」
「流石に手は出さないよ! だってまだ俺の一方通行だもん・・・」
「まだって?」
「来年のこの年には絶対"私を恋人にしてください。"って言わせてみせる!」
「は??」
「それまでは、桜子にアタックし続けるから・・・ね!」
「・・・って意味わかんないんですけど!! ってかなんでまだ桜子なんですか!?」
 今更だけど・・・

「だって桜の木の下であったし、それとみんなキノ子って呼んでるからキノ子の"子"をくっつけて"桜子"!!!」


だと思いましたけど・・・


「あー!もうこんな時間だ! 桜子教室戻ろ!」


ギュ・・・


「な、なんで手をつなぐ必要があるんですか!!」
「スキンシップだよ!好きな女の子にはいつでも触っていたいもんじゃん!」

どうして、あなたの笑顔は
こんな私の心を溶かすのだろう。


この手を離したくないと
不意に思ってしまった私は
いけないのだろうか・・・