「もー答え借りるからな!」 「!」 航平の隙を見て答えが書いてあるノートを奪った。 よし、これで写せば…! 「駄目だって言ったじゃん。」 そうすると航平も手を伸ばしてくるわけで、バランスを崩し、二人共倒れる。 「痛てぇ…。」 「……。」 あれ、航平? 上にかぶさるように倒れている航平の表情に気づくのは、時間の問題だった。