傷つけてごめん。

俺、子供だったよな。


子供な俺はまだ中学生だったから。

こんな考えしか、金を稼ぐ方法なんて思い浮かばなかったんだ。


「兄ちゃんのバカ!アホ!」


そう捨て台詞を吐くと、部屋に戻って行った。


「……。」


傷ついてない振りしてるけど、内心傷つきまくりで。

気づかないように、俺が守ってやるんだ。


誠のお兄ちゃんだから。


END