何か、変だ。


硬直している航平に手を近づけ、額に触れる。

うん、風邪は引いてねぇよな。


「……。」


「っ!?」


俺の手に触れた航平と目があった。


冷たい目だった。

え!?何?別人みたいな…。


「ど、どうしたんだ?こうへ…。」


「黙って。」


「は?」

勉強をしていたはずなのに。

密室の部屋でやったのは、キスだった。


END