「……。」


くそっ見えない…。

ふらふらと歩きながら自分の目の悪さにイラッとする。


「あの先生目つき鋭くない?ヤバいよ。」


「確かに。怖ー。」

悪かったな!


目つき悪いのは生まれつきだ。

口に出さない変わりに睨んだ。


「ひっ!い、行こっ何か怖い!!」


この頃の俺は前髪が長く、眼鏡も漫画に出てきそうなダサい眼鏡だった。


その眼鏡は弟に壊され、

今日は何もかけていなかった。