昔々、遠い遠い東の地に鬼と呼ばれた女がおりました。 息子を嫌い、殺そうとまでした女。 その噂はたちまち民へ、そして他国へと流れていったのです。 彼女は広がる噂に顔色一つ変えませんでした。 そんな彼女の願いはただ一つ。 それは決して揺らぐことのなかった愛故の願い。