「今日は、なんかありがと。」 隣で歩いている健君に言う。 「ん。何が?」 「・・・色々と。」 私の手には持ってきたコロッケのタッパーを入れた紙袋と、そこに健君からもらった漬物が入っていた。 祖母が送ってくれるんだ、と食べた後に言っていた。 今日は楽しかった。 色々なことを話せた。 色々なものをもらった。 「・・・ありがと。」 もう一度小さくつぶやく。 健君は小さく笑った。 「俺は何もしてないよ。」 家のすぐ前まで健君に送ってもらい、私は健君に手を振ると、家の中へ入った。