「いやぁ、鈴川さんかわいかったなぁ。」
「なんかぽよーってしてる感じがサイコーだな。」
「やべぇ・・・。好きになっちゃったかも・・・。」
「ふっ。お前なんぞに渡させんわ!!」
「ファンクラブでも作ったら?」
「「「それだ!!」」」
なんていう男子どもの会話は千里には聞こえない。
のんびりご飯をほおばっていると、
「じゃ、そろそろテントたてる?」
「そだね。せんせー。テントってどこー?」
数人の女子が立ち上がって先生にテントの場所を聞きにいった。
「次の予定って、テントを立てるのだったっけ・・・?」
「うん。男女で2つずつ。でっかいドームテントだよね。」
「あぁ・・・。言ってたね、そんなこと。」
「それが終わり次第、晩御飯の材料を入手しなきゃいけないからね、急がなきゃ。」
「嘘!もう2時前だよ?急がなくちゃ。」
そういい、私は残りをパクパクと食べて、
「いこ!」
「え、ちょっと・・・。」
沙織の手を引いて皆がさっき向かったほうへ向かう。

