「おいしょ。」
静かに千里を下ろす。
「・・・どうやって起こそう・・・。」
そう慧君が悩んでいると
「千里、起きろ。昼食だ。」
「・・・ん。」
翔がそういうと、千里は目を開けた。
「お。パン。」
そういって、起き上がろうとしたとき。
周りにたくさんの人がいた。
「へ!?」
なんでこのとき皆が笑顔だったかは千里にわかる日はないだろう。
「あぁ、ごめんね。今日の昼ごはんはサンドウィッチとおにぎりだよ。」
「ありがと・・・。」
そう言って、渡されたご飯を見る。
「・・・おいしそう・・・。」
そういうと、のんびりと食べはじめた。
まだ寝起きだったので、小動物のようにもぐもぐと食べる様子はかわいくって、皆そこを離れない。
「あれ、皆ご飯はいいのー?」
そう先生が言わなきゃ、ずっと皆は千里を見続けたんじゃないかと思う。

