慧君も歩き出した。 「えっと・・・だめだよ?疲れちゃうよ?筋肉痛になっちゃうよ?」 そう言っても、慧君は歩くのをやめない。 隣の看板を見ると残り6キロと書いてあった。 私は小さくため息をつくと、慧君の首に軽く手を回した。 少し慧君の体がこわばったような気がしたけれども、気のせいかな・・・? 私は静かに前を見る。 道路はくねくねと曲がっていて、先というか目的地が見えない。 せみの鳴く声が聞こえる。