「そうそう。翔は私の彼氏だから、みんなとらないでね♪」 ・・・は? 教室がざわめく。 「い、いつ俺がお前の彼氏になったって言うんだよ。」 すると、真里は目を潤つかせ、 「翔、ひどい・・・全部忘れちゃったなんて・・・。」 そう言う真里を見て、男子たちは野次を飛ばす。 あぁ。めんどくせぇ。 俺はそいつらを無視しながら教室を出て行く。 このとき真里の目がギラギラと光っていたことに俺はまだ気づいていない。