家に帰ってよく考えてみる。 考えることはただ一つ。 私は翔とどうしたいのか。 ただそれだけ。 それだけなのに、答えが出てこない。 「うぁーーーもう!!」 じれったくって髪をくしゃくしゃにする。 翔の部屋のすぐ近くにあるベランダに出てみる。 翔は仕事でいないらしくって、向かいの部屋に誰かいる気配はない。