まさしく、今までの私の行動。 「それは・・・」 すると、最後に言った。 「ま、俺は別にいいけど。 最後に一つだけ。 翔ってけっこういま危ない位置にいるから覚えときな。」 そういうと、夏樹君は慧君の腕をつかんで屋上から出て行った。 ガチャン。 屋上のドアが閉まる音がして、数分が経つ。 私は静かに立ち上がった。 少し前、そうしたように。 顔に風が当たる。 一つ違うのは、今、涙は出ていないということ。