幼馴染はアイドル!!


すると、夏樹君が言う。

「ふーーん。俺が気づいてないとでも思った?」

その冷ややかな言葉に少し冷や汗をかく。

「な、なにが・・・?」


そういうと、夏樹君は

「あ、そう。またそうやって逃げるんだ。」

さらりと告げる。

慧君は私と夏樹君の顔を見ておどおどしている。

「俺はてっきり、あのときちゃんと本当のことを伝えると思ったんだけどな。」

「それは・・・」

「でも、結局翔のためとか言って逃げた。」



すると、夏樹君が間を空けて、私の顔を無理矢理自分の方を向けさせて、あと少しで顔と顔がぶつかりそうなくらい近づけると、




「違う?」


そう小さくつぶやく。