「読み終わったー?」

夏樹君の声。

「え、あ、うん。」

ちょっとぼーっとしてた。

すると翔が出てきて、

「じゃぁ、返してもらうぜー。」

こちらに手を伸ばし、ぱっとつかむ。

そのとき、手が少し触れる。

なんかびっくりしてさっと後ろに引く。