鐘が鳴って、みんなが一斉に席を立った。 がやがやしている教室で、私も帰ろうと席を立ったとき、「千里ー!」と言う声が。 沙織だ。 その場で待っていると、沙織が手を振りながらやってきた。 「一緒にかえろー!!」 「いいよー。」 私は沙織と一緒に学校を出た。 沙織はけっこう私の家の近くにすんでいて、私の通っていた隣の学校に通っていたらしい。 二人で話しながら帰った。 その間に携帯のアドレスや、番号なんかも交換した。 「バイバイ!」 そう言って別れるまでの30分間は、とても楽しい時間だった。