「そうそう。急に翔がベランダから飛び出したから、ビックリしちゃったよー。」 「な、夏樹君!!」 夏樹君もいた。 とりあえず、向こうに戻ってもらおうとしたときだった。 私の手首をぐっとつかんだ。 「おい、これ。」 「あー。それは、今日、なんか、えっと・・・」 事情を説明したいけど、ちょっと翔の顔が怖い。 「あの・・・摑まれて・・・。」 「それで。」 「その、危なかったときにおにいちゃんが助けに来てくれて・・・。」 「それって、ナンパ?」 「多分、そう・・・。」