……つまり、来るかどうかも分かんない奇跡を待つか、Bloodyみたいな異形の存在に頼むしか、江梨子を助ける方法は無い。

勿論、奇跡は起きない可能性が高いし、起きるのを待ってる間に江梨子は命を落としてしまうだろう。


――――つまり、俺が江梨子を助ける完全な方法は。
Bloodyに頼んで、俺の命と引き換えに、江梨子助けてもらうしかないって事だ。




……どうしよう。
この可能性は考えてなかった。

江梨子の意識が戻ったら、普通にまた俺と笑い合えるんだと思ってた。

それが、片方が残ったら、もう片方が消えるなんて。
普通に考えて、有り得ないだろ。


さすがに俺だけじゃ考えられない。
どうしよう。


…とりあえず俺は、Bloodyに頼んでみるように言ってた和明に、相談してみる事にした。

何かのアドバイスはくれるだろう。
一人で悩むよりはマシな筈だ。





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