俺のクラスに欠席がいなくなってから、四日目。

俺は一学期の期末試験後の御約束•暑い毎日と、燦々と降り注ぐ太陽が、毎日嫌で仕方無かった。



クラス内に欠席がいないのが素晴らしいとか、そんな事はどうでも良い。

俺は暑いんだよ! 太陽が眩しいんだよ!
吸血鬼は日光が苦手なんだ!


毎日の登下校の時間と体育の時間は、修羅場である。
だけど残念ながら、真夏の太陽は容赦してくれない。





…これは本格的に吸血しないと、この夏こそ灰になってしまう。
トマトジュースで代用出来るのは、時間と天気によるだろう。

同じアンモラルの相模拓斗(サガミ タクト)のようにマントを使っても良かったが、校則の自由な北高と違い、三中の校則がマントを許してくれると思えない。

ましてや、一応は内申点に怯えてる筈の、低学年の模範となるべき三年だし。
そんな事、俺にとってはどうだって良いんだけど。


……もうちょっと梅雨が長引けば良かったのに。
それなら結果的に、日照時間が減った。





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