期末試験が終わって数日後。
俺はまた、担任の話を適当に聞き流してHRを終わらせた。


1時間目は数学。
俺は数学の成績は悪くないけど、このクラスの数学の平均的な成績は悪い。


中三にもなってまで数学の少人数制の授業は無く、必然的に数学が苦手な連中に合わせて授業は進行して。

結果として、数学の授業は俺にとって、昼寝専用の時間となっていた。
…別にサボっても良いんだけど。出席日数で成績減点されちゃうし。




「Bloody君」


適当に教科書とノートを広げて、寝る為の準備をしていると、何故か声をかけられた。

しかも、俺がこのクラスで殆ど喋ってない、女子の声だ。




さすがに驚いてキョロキョロしてると、俺の机の前に一人の利発そうな女子が立っていた。




……えーっと、コイツは確か、サッカー部の駿河真亜咲(スルガ マアサ)か。






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