「流血、大丈夫だった? 俺、Bloodyに作らせようと思ってたんだけど」
「大丈夫だよ、拓斗。Desireも手伝ってくれたし。それで…」
「そっか、それなら良かった」
ウチが“逃がして”欲しい事を、切り出そうとしたら、それを遮るように拓斗が返事を被せてきた。
何か、ウチに言わせないようにしてるみたい。
「あのね…」
「そういえばBloody、今日、真亜咲さんが家に来たよ」
「真亜咲って、……俺のクラスの駿河?」
「そうそう」
「何で?」
「たまたま、買い出し中の流血に会ったんだって。で、買った物を運ぶの、手伝ってもらったみたい」
「へぇ~…」
また切り出そうとしたら、今度はDesireが被せてきた。
拓斗もDesireも、わざとじゃないとは思うけど…。
「話が…」
「ところで拓斗、中学の体育の男子実技の教科書なんて残ってる? あるなら貸して欲しいんだけど」
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