私――Desireが学校から帰ってくると、たっくんから呼び出された。
普段は私より早く帰ってくる事は少ないたっくんが家に居るなんて、何か珍しいと同時に嫌な予感がする。


たっくんの部屋に行くと、そこにはBloodyも居た。
たっくんの部屋にBloodyが居るなんて、年に一回有るか無いかのレアだ。


「Bloodyも居るの? 珍しいね」

「かもな」


トマトジュースをペットボトルから直接飲んでいるBloody。
“Bloody専用”と書き殴られたそのトマトジュースは、私からBloodyへプレゼントした覚えがある。


「Desireも座りなよ」


たっくんに言われて、私は床に直接座った。
何か、長話になりそうな予感がするな。


「……Desireさぁ、朝、流血を起こしたって本当?」

「本当だよ」


たっくんが聞いてきたから、私は答えた。
Bloodyが普段より真面目な目つきになる。





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