宿題も小テストの勉強も終わらせて、俺はとりあえず、休憩する事にした。
リビングに行って、トマトジュースを飲む事にする。


そう思ってリビングに行くと、流血が台所に向かっていた。
トントンと音がするので、何かを刻んでるらしい。


「流血、お疲れ。夕飯は何?」

「豚肉のトマト煮。トマトジュース、飲みすぎないで」

「分かった」


そうか、トマト煮か。
言われてみれば、流血の横には、トマトのホール煮の缶詰が置いてある。


そんな事を考えていたら、流血のたてる作業の音が、止まった。
作業が一段落したのかとも思ったけど、続きの作業の音がしない。


「……流血?」


俺は流血に声をかけてみる。
流血の作業の音が、再開される事を願って。
しかし、流血の反応は無く、流血の作業の音が再開される事も無かった。


「流血! 流血!」


俺は心配になって、台所に向かう流血を覗き込んだ。





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