☆★☆★☆★☆★☆★



中学の頃の部活の風景。

皆でスポーツドリンクを用意したり、ゴールネットを張ったりして準備していた。




「美濃ー、オマエのクラスの担任が呼んでるぞ!」

「はーい、今行きます」




顧問に声をかけられた俺は、持っていたサッカーゴール用のネットを真亜咲に手渡して、俺は職員室に向かった。






職員室からは校庭、特にサッカー部の活動は丸見えだ。

俺は担任に言われた内容を確認しながら、校庭の様子を見ていた。


ネットを持ってサッカーゴールに向かった、真亜咲の動きがおかしい。

ネットを広げたり畳んだりして、一向にサッカーゴールにかける気配がない。


やがて真亜咲は、持っていたネットを戻し、他のネットを持ってサッカーゴールに向かった。

……あれ、どういう事だ?




職員室から戻ってきた俺は、すぐに真亜咲に怒られた。




「美濃先輩、渡したの間違ってましたよ!」

「え?」

「美濃先輩が渡してくれたの、バレーボール用のネットだったんです。ちゃんと確認して下さい!!」




こんな失敗して、真亜咲に迷惑かけたなんて……。
俺、情けない。

真亜咲に嫌われる。





☆★☆★☆★☆★☆★





.