「逆? って事は……、駿河真亜咲を好きな人がいて、恋愛成就の依頼って事?」




さすがDesire、アンモラルで一番人間らしいだけはある。

それとも日頃熟読してるだろう、少女漫画の影響かな?


ウチは、Desireの目を見て、強く頷いた。




「なるほどね~。でも、あの人は大変だと思うよ。性格も良いし可愛いから、モテるモテる」

「……マジで?」




今回の依頼、思ってたより大変かもしれない。

美濃が最終的にカップルにならなくても良いとか言ってたから、そんなに難しく考えてなかったけど。


何より、駿河真亜咲がどんな人だかちゃんと分かんないと、こっちも手の打ちようがない。




「Desireさぁ、お願いなんだけど」

「何?」

「駿河真亜咲がどんな人だか、もう少し調べてくれない?」




現役の三中生でないウチが色々嗅ぎまわっても、変に怪しまれて逆効果だろうし。





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