拓斗の言う事について、少し考えてみる。
拓斗の言葉の中にも、思い当たる事があった。
「何か知らないけど、毎日寂しくて悲しくて苦しい。例えばウチ自身がくっつけたカップルでも、見てて苦しい。あと朝起きると、枕カバーやベッドシーツに変な染みがついてる。」
「そうか…。やっぱりな……」
やっぱりって、何の事?
ってか何で、拓斗はウチが具合が長らく悪いのを知ってるの?
「……流血、辛かったよな。もう、逃げても良いと思うよ」
「…何の事?」
拓斗が何の事を言ってるのか、全く分かんない。
ウチの具合が悪い事が、何かから逃げる事に繋がるのか?
「拓斗、どういう事? 拓斗は何を知ってるの?」
「たぶん、流血が知らない事も、忘れてる事も、殆ど全部」
何だソレ?
ウチが知らない事を、拓斗が知ってるのはさておき。
ウチが拓斗に聞きたい事は、それなんだろうから。
何でウチが忘れてるであろう、ウチ自身の過去の出来事も、拓斗は殆ど全部知ってるの?
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