再びベッドに横になって、目を閉じる。
吸血鬼は本来なら夜行性で昼間に寝てれば良いんたが、残念ながら明日も学校だし、そうもいかない。

ウトウトした感覚に戻りたくて、羊なんて数えてみたけど、眠気は全く戻ってきてくれなかった。
どうやら俺は、完全に眠気が覚めちゃったみたいだ。




……誰だよ、泣き声みたいな騒がしい寝言出したヤツ。
裏の家に住み着いてる野良猫が発情してるなら、吸血鬼として俺の使い魔にしてやる。
それともアレか。特に暑さに弱いBloodyの仕業か。
明日の夕食当番、俺の代わりに押し付けるぞ。明日はアイツも学校だろうが。


俺は変な寝言を出したヤツに半ば本気でキレながら、頑張って落ち着きつつ羊を500まで数えてみるけど、眠気が戻ってきてくれる事は無かった。
すすり泣くような声は終わる事が無く、それどころか少しずつ大きくなっているようにも聞こえた。
…裏の野良猫だったら、マジで許さねぇ。





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