とりあえず依頼が来た以上は放置する訳にもいかないし、詳しく話を聞いてみると、悪夢の原因は簡単に分かった。


依頼人さんは運動部に所属しているそうなんだけど、三年生の先輩達から嫌がらせっていうか、苛めを受けてるらしい。
そこでの脅迫概念から、悪夢をみるようになっちゃったんじゃないかなって、思ったんだ。


秋にある最後の大会に賭ける先輩達の気持ちも分かんなくはないけど、苛めなんて部内の雰囲気が悪くなるだけだろうし、依頼人さんだって実力を発揮出来なくなっちゃうだろうから、良い事なんて何も無いよね。
そう考えて、仕方無いから私が、生意気にも先輩達を説得してみたんだけど…。


それから苛めが止まったという報告は無し、悪夢についての進展の知らせも無いから、私からメールしてみたんだ。

大会も近くて部活が忙しいから、凄く疲れてるだろうってのは分かるんだけど、やっぱ連絡は大事だよ。
報連相って言うじゃない。





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