だから、部屋の端っこのコンセントで充電してるケータイが鳴って、メールの着信を知らせているのに私が気付いたのは、英語の勉強を初めてから二時間が経っていた。


今度は誰? 新しい依頼?
同時に二つの依頼は、出来るなら避けたいんだけどな。
ついでに休憩しようとケータイを確認すると、メールは能登さんからだった。

ついにどうしたいか決まったのね! 私は何すれば良い?
…そう期待してメールを開いたら、もっと初歩的な話すぎて拍子抜けした。
…いや、確かにこれも大事なんだけども……。



To: Desire
From:能登和明
Sub:
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今日はお疲れ様、ありがとう。
Desireの言ってた事を、改めて考え直してる。
絶対にどっかで決めなきゃいけないんだから。

今さらなんだけど、上野の連絡先を教えてもらう事って出来る?
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