「理由がある」と言って能登さんと上野さんと別れてから、私はストアに寄ったんだ。
迷わずトマトジュースを一本取って、レジに直行する。


家に帰ってから、マーカーでトマトジュースのペットボトルに“Bloody専用”と書いて、冷蔵庫に放り込んだ。
そのまま自分の部屋に向かって、クーラーを点ける。
ケータイを確認したら電池が残り僅かだったから、慌てて充電器に繋いだ。

それからベッドに横になって一眠りしようとして、ウトウトしかけた時に英語の宿題をしなきゃいけない事に気付いた。

…我ながら嫌なタイミングで思い出したな。
このまま寝ちゃいたかったよ。

そのまま寝ようとも思ったけど、休み明けの英単語し試験の恐怖に勝つ事は出来なくて、仕方無いから勉強机に移動した。
試験範囲のプリントとノートを広げ、ひたすら英単語を書き続ける。


…いつも思うけど、単純な作業の繰り返しって、時間の感覚が分かんなくなりそうになる。





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